良い職場とは?

看護師にとって良い職場。その条件というと、あなたはいったいどんなものをあげますか?年収、待遇、勤務内容、人間関係…。きっと、そんなところですよね。
条件の多くは、看護師の求人の情報誌やサイトでの検索用キーワードとして入れられる事ができます。しかし、実際は希望条件を全て入れたところで全部が通るという事はまずありえません。残念ながら、1個、また1個とその条件を削っていくというのが普通です。ここであなたに課せられている最初の課題は、「妥協をする」という事。こう聞くと、なぜかイラッとしてしまう人も少なくないと思います。なぜなら、自分の希望条件が呑んでもらえない状態だからです。しかし、よく考えてみてください。あなたが勤務先の人事採用者だったとして、しっかりとした経歴や情報もないうちに、そのすべての条件を鵜呑みにして採用する事ができますか? 結婚や恋愛だって一緒です。相手を愛すると決める前から、もしくは少し気持ちが揺らぎ始めた頃から、畳み掛けるように付き合う条件や契約をさせられたらどうでしょう?きっと面白くないし、もしかしたら一緒にいる意義さえ感じなくなってしまうかもしれません。そう、この“条件”というのは、一歩間違えればただの“わがまま”になってしまいます。だからこそ、その自分勝手な考え方を少しでも見直し、よりよく働きやすい環境を自ら作り出す為に必要なのが“妥協”なんです。何を妥協するかというのは、本当に悩みどころだと思います。
では、この“妥協”。どうすれば苦にならないと感じる事が出来るのでしょうか。それは、自らのスキルや経験値を見極める事です。そうすれば、自身の力量に見合った職場環境をきちんと分かる事ができ、採用者側もその条件を呑みやすい環境が出来ます。というのも、看護師のスキルや経験値ももちろん大事ですが、採用者側が1番に求めるのは、その看護師の未来予想図です。例えば、「私は○年後こうなりたい、だからその為にこの職場でこういった事を学び、経験し、活かしたい。」具体的な未来予想図があり、それに対する目標がより明確なものとして描かれています。そして、より求職者が求めるのは、この希望について自身の力量をどのくらい活かせるのかを知っているか、どうかだといいます。いわば交換条件、わらしべ長者と一緒です。「私は○○を提供出来る、だから○○をください。」こういわれれば、職場だって悪い気はしないのではないでしょうか。
自身の求める職場に出会えないという人は、この条件のバランスがなかなかうまく取れない人が多いのだといいます。これを機に、就職、転職の条件を全て書き出し、それに見合った交換条件を考えてみるのもいいかもしれません。